Interview先輩社員の声

開発 K.O

Profile

  • 尾池パックマテリアル株式会社
  • 2023年4月入社
  • 事業部門・技術グループ
  • 材料科学専攻

大学では材料科学を専攻。長い歴史や多様な製品が社会に貢献してきたことに魅力を感じ入社。
入社後は、包装材料分野の技術グループに配属され、既存製品の改良と環境配慮製品への転換に従事している。

アルミ蒸着の包装材料用フィルムの開発を行っています。
よりリサイクルしやすい包装材料の実現を目指しています。

私は包装材料用フィルムの開発を行っています。金属や物質を蒸着する際に使うプラスチックフィルムは「原反」と呼ばれ、その種類によってアルミ蒸着との相性が異なります。そのため、原反ごとの特性を調べて最適なものを選定したり、アルミ蒸着技術の処方を工夫したりして、性能を高めたり、生産効率を上げる製品の開発を行っています。

私が開発した製品は主に食品包装に使用されることが多く、酸素や水蒸気を通しにくくするバリア性を高めることで、食品の保存期間を延ばすことができます。
量産用の原反は幅約2メートル、長さは最大6万メートルにもなり、巻いた状態では直径1メートルを超える大きさになります。開発段階では小型のラボ機を使い、さまざまな種類の原反を試して量産用の最適な素材を選定しています。

現在は、環境に配慮した新たな包装材料の開発にも注力しています。まだ開発の初期段階の製品なので、お客様とともに試行錯誤しながら、よりリサイクルしやすい包装材料の実現を目指しています。

社会に広く役立つ製品開発の仕事がしたいと思い入社しました。
家族や友人にも自信を持って自分の仕事を説明できています。

大学では、樹脂の複合材料について研究していました。複数のプラスチックを混ぜて強度を調べるような内容で、当時は「これは何に使うんだろう?」と疑問に思っていましたが、教授が具体的な商品を挙げながら、社会に役立つ技術であると話してくれたことで、私もそのような製品開発の仕事に魅力を感じるようになりました。

尾池工業のことは、大学の先輩が就職した会社として初めて知りましたが、ホームページやリクルートサイトを通じて、長い歴史や多様な製品が社会に貢献してきたことを知り、自分のやりたい仕事の理念と合致したため、志望しました。面接や面談を通じて感じた社内の雰囲気や人柄の良さも、入社の決め手になりました。

入社1年目は先輩社員と一緒に仕事をすることが多いですが、2〜3年目になると来客対応など任される業務も増えてきます。初めて一人で商取引や現場へ行き、本機での試作に立ち会ったときには責任を感じつつ、自分の成長を実感できました。
また、自分が開発した製品が量産化され、有名な商品の包装材料に採用されたと知れたときはとても嬉しかったです。家族や友人にも自信を持って自分の仕事を説明できています。

「あの部署にはあの人がいるから大丈夫、任せられる」と
思われるような技術者を目指しています。

開発の仕事は一人で完結するものではないため、周囲とのコミュニケーションを大切にしています。わからないことがあれば一人で悩まず、すぐに先輩や上司に報告・相談するよう心がけています。
また、作業スペースや測定機器は他部署と共用しているため、予約表をしっかり確認するようにして、先輩のスケジュールにも合わせるよう気を付けています。
現在入社3年目なので、まずは技術者としてもっと知識と実力をつけていきたいと考えています。これは日々の実験からだけではなく、講習会に参加し、顧客先に営業の方と同行して身に着けていきたいと思っています。将来的には「あの部署にはあの人がいるから大丈夫、任せられる」と信頼される技術者になることを目指しています。

大学では蒸着技術について学ぶ機会はありませんでしたが、入社後に丁寧なサポートや研修を受け、安心して学ぶことができました。新入社員への教育体制は手厚くしてくれている会社だと強く感じているので、就職するにあたっては不安なことも多いかと思いますが、恐れずに安心して飛び込んできてほしいと思います。

ある1日の流れ

  • 8:50朝礼、ミーティング
  • 9:00メールチェック、1日のスケジュール確認
  • 10:00生産機試作対応
  • 12:00昼休み(ラウンジで気の合う人たちと雑談してリフレッシュです)
  • 12:50実験機試作対応
  • 17:00試作品の評価結果整理
  • 17:30退社