Interview先輩社員の声

営業 佐藤 定子

Profile

  • 尾池メタリックデザイン株式会社
  • 2007年4月入社
  • 加飾フィルムパウダー部門営業チーム
  • 応用化学工学専攻
  • 主席部員

大学では応用化学工学を専攻。化粧品関連の仕事がしたくて界面活性剤を専門に学ぶ。
入社後は開発職に7年従事し、産休を経て品質保証部門に異動。
2年ほど前から、化粧品に入れるメタリックのパウダー製品の新規市場開拓に取り組んでいる。

ここなら入社してすぐ自分たちの手でいろいろなモノが作れるよと言われて
じゃあ受けてみようかなと思った。

もともと化粧品業界の仕事がしたいと思い、大学では界面活性剤の研究室にいたのですが、化粧品メーカーの開発職だと院卒が必須でして、でも、これ以上大学で研究を続けるのもどうかなと思っていたんです。
そんな時に、同じ研究室の先輩がこの会社にいて、ここなら入社してすぐ自分たちの手でいろいろなモノが作れるよと言われて、じゃあ受けてみようかなと思ったのが入社のきっかけです。
入社した頃は化粧品に関するものは全く作っていなくて、いつか作りたいなと思いながらも、ディスプレイや建築材料などに使われる機能性転写フィルム、自動車の部品などに使われる成型用加飾フィルムといった製品の開発をやってきました。
当社が扱う製品の中に、カラフルで軽量の高輝度メタリックパウダーというものがあるんですが、その製品の開発を担当していた頃、お客さまからそのメタリックパウダーを化粧品の中に入れる用途として展開できないかという相談を受けました。それをきっかけに新たな事業として化粧品素材の開発に挑戦することになり、ようやく化粧品素材としてのサンプルができたので、2年ほど前からは営業職となり、その新たなマーケットの開拓を行っています。

今までずっと化粧品を扱ってきた方々にも「すごい!」と評価されて、
この製品は絶対にものになると手応えを感じています。

技術営業のような形で開発職から営業職に移るのは、今でこそ少しずつ増えてきているものの、まだまだ珍しいのですが、相手にするお客さまの方も開発や技術の方々であることが多いので、そうした方々とお話しするときに技術面を理解している方が説明もしやすいですし、お客さまの技術的な課題にちょっとしたアドバイスをすることもできるので、そういった面ではやりやすいです。
今でも、たまには開発時代の作業服を着て実験してみたりして、自分でちょっとしたサンプル作りなどを行ったりすることもあります。
お客さまのところに製品を持っていき、私たちの作ったパウダーをつけて試されたときには「こんな肌触りのいいパウダーは今までになかった」と自分の目の前ですごく喜んでいただけたりするんですよ。今までずっと化粧品を扱ってきた専門の方々が「すごい!」と評価してくれているってことは、この製品は絶対にものになるぞと思っているところで、非常に手応えを感じています。
また、そんなお客さまのダイレクトな反応を間近で見ることができて、「こういうのが欲しかった」と言ってもらえたりすると、やはりとてもうれしいです。
ただ、営業職はこれまで全くやってこなかったので、数値管理のやり方など営業ならではの仕事については今も一生懸命憶えているところです。(笑)

自分なりに興味を持って取り組めるかどうかが大事。
日々のことが仕事につながり、仕事のことが日々の興味にもつながる。

当社では電子材料から自動車の部材、食品包装材など、あらゆる産業分野の仕事を幅広くやっているので、実際に採用となったら、希望は出しますけど、どこの部署に配属になるかは正直わからない。なので、自分がこれをやりたいと思ってやってきたものとは違うところに行くことだってあると思います。その時に、自分なりに興味を持って取り組めるかどうかが大事だと思います。
私も成型用加飾フィルムの開発を担当するようになるまでは、それほど車のことに興味はなかったんですが、仕事で触れることが増えていくと、やはり街を歩いていても自然と車に目が行くようになっていくんですね。いろいろな車種名を憶えたり、車のパーツの名称を憶えたりしていって知識が増えてくると、何かを見たときに、これはどういう理由でこの形をしているんだろうといったことを考えたりして、自分の興味の幅が広がっていき、何を見ても楽しくなってくるっていうことがあったんです。日々のことが仕事につながり、仕事のことが日々の興味にもつながっていった。
それはやはり自分の経験になっていて、例えば今の仕事で展示会に出展するとなったときに、どういう書き方をすれば多くの人に見てもらえるのか、またどうやれば見た人に興味を持ってもらえるのかということを考える仕事に役立てられるようになっています。