Interview先輩社員の声

製造 伊原 直樹

Profile

  • 尾池アドバンストフィルム株式会社
  • 2017年4月入社
  • 京都製造部製造2課
  • 機械システム工学専攻

大学では機械システム工学を専攻。リハビリシステムの装置の研究を行う。 入社後は生産技術部を皮切りに製造技術部、製造部と異動し、より生産寄りの業務に従事。 現在は製造装置を直接触る仕事に就いているが、経験がものをいう奥の深い仕事だと感じている。

スパッタリング、蒸着、ウェットコーティング 3種類の技術をベースに、製造に最適な条件を見つけ出す。

入社当初から3年ほどは生産技術部にいて、製品の異常が発生したときの原因究明とそれを改善するための条件調整を行ってました。次に異動した製造技術部は、基本的に生産技術部の時とやっていることは大きく変わらないのですが、製造技術部の方がより工場に近く、もっと装置に寄り添った仕事をしていきます。
要求された仕様の製品を製造するために、どのような条件で加工を行えばよいかを考え、条件を指示書にして製造に依頼し、製造結果を確認します。 スパッタリング、蒸着、ウェットコーティングという3種類の技術がベースとしてあり、どれか一つだけであればシンプルで比較的考えやすいのですが、ウェットコーティングを行ってからスパッタリングを行うといったように多層的になってくると、考えるのも大変です。
過去の製造データが大量に蓄積されているので、それをベースに試していくわけですが、およそ7つの工程に分かれていて、7工程の中のどこをどのように条件を変えるか、その組み合わせ次第で結果が変わってきます。製造の方や時には開発の方も交えて、様々な条件を試しながらより良い製造方法を見つけていきます。
その製造技術を2年程度やり、2年ほど前から製造2課に異動して、今は実際に製品の製造も行っています。

つくっているのは現代社会では必要不可欠なもの。 社会における縁の下の力持ちになれていることを実感しています。

当社の製品は、元々西陣織の金銀糸に使われていた伝統的な技術から発展して、多様な産業に応用されてきています。自動車で使われているものもあれば、スマホに使われているものもあり、印刷では箔押しなどにも使われていますし、最近では化粧品業界にも展開しています。
歴史もあれば、技術もあり、もうすぐ150周年を超えて、長い歴史の中で培われた技術を幅広く活用することで、社会の人たちの役に立つものを生み出しています。
私のいる製造2課では、主に通電性がある機能性フィルム、タッチパネル関係の製品を製造していて、私が今作っているものは、ユーザー数も多くみなさんもよくご存知の有名なパソコンに使われています。中の基盤の部分で使われているものなので、普段あまり目にするものではありませんが、現代社会を支えているいろいろなものに使われていて必要不可欠になものです。
製造の業務は3交代制で夜勤もあります。製造機械のオペレーションだけではなく、定期的なチェックや整備などの業務もありますが、やっぱり私が携わったものが最終的にお客様のところで良い製品に仕上がったということを聞くと、社会における縁の下の力持ちになれていることを実感してやりがいを感じます。

ここなら楽しくやれるかなって感じて入社を決めました。
不安に思わないで大丈夫だよと言えます。

会社説明会の時に先輩社員の方々とのディスカッションがあって、いい人たちが多かったので、ここなら楽しくやれるかなと感じて入社を決めましたが、入社してからもやっぱり人当たりがいい人たちが多いところだと感じています。
生産技術部の時から多くの依頼事をしてきましたが、製品の品質をよくしていくためには必要なことと理解して快く対応していただけましたし、上司も良い方で、すごく力になってもらえました。そういった面ではやっぱり入社して良かったかなって思います。
あと、最初からいろいろやらせてくれる社風があります。やりたい人にとっては、結構やらせてもらえる環境です。自分がメインで動いていきますが、最初の頃は先輩が補佐として付いてくれるので安心ですし、周りの方とも話しやすくコミュニケーションも取りやすいので、工場サイドの班長職の方々とか、それこそ製造現場のオペレーターの方にも相談に乗ってもらいやすく、それで知識も得られたりして力も付いていくし、自分の成長にも繋がると思います。困ったときには上司、先輩、同僚が手を差し伸べてくれる、そういうところだから不安に思わないで大丈夫だよと言えます。
また、どこに配属されるかにもよるでしょうけれども、扱う製品の幅も広いですし、私のように生産技術部、製造技術部、製造部と部署間の異動もありますので、活躍の場は広いと思います。